いたばしアレルギーの会 平成29年度 目指せ!子ども非常食リーダー講座報告
平成29年度 いたばしアレルギーの会 防災学習会
防災対策 基本の「き」
~ 今から準備しよう!つながろう! ~
第3回 目指せ!子ども非常食リーダー講座報告
開催日時: 平成29年7月31日(月)

いたばしアレルギーの会が継続して開催している
子どもたちが育つ、防災学習会を、本年度も楽しく開催いたしました。
世の中には、サービス提供として、学習する機会が増えてきました。
私たちは、専門知識を持つ会員や、経験から培ってきた知識をもとに
外部団体や、有識者のご指導を受け、参加者とともに考える場づくりの機会を作っています。
様々な課題がある現代だからこそ、多様な価値観を仲間と共に共有しながら
自立する勇気を一人一人が持つための「考える場つくり」の大切さを発信しています。
子ども非常食リーダー講座について
内 容:
①この講座に持参する持ち物を自分で考えて準備しよう。
②自分に必要な防災対策を考えてみよう。
③目の前にある非常食は食べられる?原材料を確認してみよう。
④実際に作って試食をしてみよう。
⑤参加して感じたことをみんなで話してみよう。
⑥子ども非常食リーダー認定試験に挑戦してみよう。
「子ども非常食リーダー」とは当会オリジナルの認定であり、
①学んだことに自信を持ってもらうこと
②自分の周りの人に非常食について学んだことを発信してもらうこと
③子ども達が自ら防災の基礎知識を学ぼうとする意欲を育て自助共助力の広がりを目指すこと
を目的としています。
また、非常食リーダー認定を受けた子ども達は、次回の講座ではスタッフとして参加し、
子どもなりの知識の向上(自助力の向上)はもちろん、
子ども達が自分の出来ないことを手伝ってもらったり(受援力の向上)、
自分の得意なことを通して仲間とともに協力すること(共助力の向上)、
もしもの時も、年齢に応じた判断力で、自ら考え、
たくましく行動する力(生きる力)を育む、
継続する講座にしていきたいと考えている。
公的な認定ではなく子ども達の自発的な学びを応援するためのものであること、
知識を持つ仲間ともに丁寧に準備をし開催している、
設立当初から大切にしている防災事業の講座であることご理解ください。
ご報告

子ども非常食リーダー講座に、初めて参加する人以外は、
非常食リーダーとして、会場設営はもちろん、
講座の進行や、食材の原料確認や、新規参加者への声がけなど
自分で考えて、どんどん行動してもらっちゃいます。

今回、子どもの非常食リーダーの意識が高く、
進行役の当会代表は、安全の配慮程度の存在になりました。
子どもたちの成長は、頼もしい限りです。
いつも通り、子どもたちが自分で食べられる非常食を見つけ出す体験をしましたよ。
漢字が読めない子は、非常食リーダーの子どもたちがサポート!
大人はお口チャックで見守ります。

子どもたちが原材料表を読む中で気になったのが・・・
「グァー って何!」
「グァー」
「ガァーーーーーー」
「がぁ~~~~~~~~~」
最後には参加者全員が、ガァガァ言ってしまいました。
「そうだよね、八百屋さんでもスーパーでも見たことないよね」と
みんなで考えてみるのは大事ですよね。
グァーについては、詳しくは 東京都福祉保健局 食品衛生の窓 のサイトをご覧ください。

また、原材料表の読み方を学んだ、高学年の子ども非常食リーダーさんは
「量が多い順番に書かれているよ」
「特定原材料は、豚肉と、リンゴだね」
など、ちょっと難しい言葉も会話に出てくるようになりました。
さて、今回は・・・
同じ商品名のアルファー米、
高級缶詰と良心価格の缶詰
お味噌汁の食べ比べなどを行いました。
子どもたちの声は、素直で・・・・・。
~アルファー米~

美味しい!と思って食べた商品と
他の商品の成分表をもう一度じっくり確認すると・・・
「ナトリウムの量が違う!」
「そうか、塩分!」
なるほど、なるほど。


この塩分量については、多いことがいいのか、少ないのが良いのかは、
一概には言えません。
好みや、食べるシーンを考えて、選べばいいかと思いますよ。
「わかめの量が違う!!」
子どもたちは、鋭いですね。
~缶詰~
良心的な値段の缶詰が予想通りの味で食べやすかった印象があります。
ローリングストックで日常的な食材をストックしながら、
各家庭で食べやすい商品を探しておくといいかと思います。
~お味噌汁~
袋を開けた時に「原材料が書いてある会社と、ない会社があるよ!」と
子どもたちからすぐに声が上がりました。
食物アレルギーを持つ子どもたちには、原材料が書いてない商品は
安心して食べることができないものに変わります。
個包装でも原材料が記載されている企業の商品を買いたいと思います。

避難所に、いくら食料物資が運ばれてきても、
大袋から、出された状態で並んでいたら食べられないということを
子どもたちが知る機会になりました。
「この商品が入っていた袋を見せてください。原材料が書いてあるんです」
この一言が言える、たくましい子に育つよう成長を応援します。
合理的配慮の視覚的教材として、このように麦茶のポットに代表がささっと記載し貼り付けました。
このような表示があるだけで、誰でも安心して生活ができるようになります。

~お餅の非常食情報~
各社、商品を出しており、色々と食べる経験はしてきました。
どれも、「白玉団子を伸ばしたような食感」の印象がありました。
今回も、たぶんそんなお味だろうと予想していましたが、

これはびっくり!
ちゃんとお餅なんです!
薄めの、柔らかな、お餅として通用するお味。
美味しいんです!!
お餅も、きな粉も、美味しいんです。
子ども達も、「うまい」「美味しい」と大絶賛です。
大評判でした。
~みんなで会食~
さて、みんなで一緒に美味しく食べながら、
自分が選んだ商品の原材料を紹介したり、
友達の選んだ商品のおすそ分けをもらったりしながら
楽しく会食。
その後は、みんなでごみをコンパクトにして片づけます。
今回は、缶詰を水で流す作業を入れました。
夏場の避難所では、食べ残しなどのごみが捨てられず
においの原因になることもあります。
水が使用できない時は、古紙でふき取りをすることも考えられるようになるといいですね。
ただし、指のケガは要注意。
そこから感染症になったら大変なことになってしまいますから。
~ドキドキの筆記試験!?~
最後は、難関の筆記試験です。
講座中、テキパキと動き、的確な回答をする、非常食リーダーさんたちに
負けじと初回参加者たちも一生懸命取り組みます。
非常食リーダー検定をもらっている子どもたちも、
レベルアップを目指し筆記試験に真剣です。

今回、無事新たに3名の非常食リーダーが誕生しました!
非常食リーダーの★の数がレベルアップしたのは4名!
次回は、リーダーさんに司会も頼もうかな?

見事合格した3名には、リーダーさんとして、新規参加者へのサポートや
講座準備など、頑張ってもらうのはもちろん、
自分で非常食に関する知識を手に入れて毎日を過ごし、
もしもの時は大切な人を守れる人になって、かっこよく参加してもらいます♪

今回使用した食品についてはこちらをご覧ください。
講座紹介投稿より
次回、あなたも参加しませんか?
この講座は、参加者の気づきを大切にしていきます。
少人数での開催ができるのも、非営利活動NPOだからこそ。
みんなでワイワイおしゃべりしながら、楽しみましょう。
ぜひ、遊びに来てくださいね。
~ミニ情報~
当会に情報提供くださる、食・災害・医療・衛生の専門知識を持つ方より
ローリングストックについて
「例えば、サンマの水煮缶や味噌煮缶なら、
そのまま鍋で煮込み三食丼の具材にするのもお勧めです。」
「長期保存できる野菜ジュース缶は心強いですが少々お値段も高め。
本数を少なめに備蓄して、手ごろな価格の野菜ジュースの買い置きを飲料したり、
スープに入れるなどの活用法もいいかと思います。」
「健康補助的な役割も見込めるゼリー系飲料も、お勧めです。」
衛生について
「避難所での衛生管理について大事にされるようになってきているが、
個人ができる事は、まず手を清潔にすること。
除菌できるものを備蓄する意識を忘れずに」
「口腔内の衛生も非常に大事。各自でできる事を考えて」
「ホコリや、感染症での体調不良を考えマスクの準備があると安心です」
罹災時のこと
「避難所のトイレは、汚物がタンクに入るだけの状態となる。
各家庭で、家具の倒壊などを防ぎ、
避難所に行かなくても、生活できる環境を整えて。
家の減災対策の意識をもち、トイレに関する備蓄を」
「家の周りに病院があっても、災害時には対応してもらえないこともある。
災害時には、医師・病院にそれぞれ役割が決まっており、
近隣医に駆け込んでも、
ドクターは拠点病院に徴集がかかり不在になるケースもある。
止血の方法や、熱傷、骨折などの応急手当ての知識を家族とともに学んで欲しい」
*ここに記載したのはほんの少しの情報です。
ご自身の家族の為に、ぜひ防災訓練や、防災に関する情報などにアンテナをたて
一人一人が自分のこととして、心を強くもち、考え、準備していけるといいかと思います。
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